以前、ビジネス英会話特化型のオンライン英会話ビズメイツ について紹介記事を書きました。
読んで参考になった、ビズメイツ で知りたい部分がわかって良かった、と言ってくれる方も多かったです。
ただ、読んだ人の中にはこういう疑問も湧いているみたいです。
- ビズメイツって悪いところないの?
- 本当は気にくわないところあるんでしょ?
- 本当に英語力上がったの?
そこでこの記事では上記の疑問に回答していきます。
良いところだけ書いても「そんなうまい話あるかよ!」と思う人もなかにはいるんですね。
お前だよ。
買い物は慎重に、が信条。
私は弁護士という職業柄「unconscionability」(非良心性)に当たるような不実な記事は書きたくない(というか厳密には法律上書けない)です。
また、私は説明する相手(=あなた)の「Informed Consent」をひとつの信条としています。
なにそれ?
何かを決めるとき、十分納得してから判断してもらうということ。もとは医者が患者に治療法のリスクを丁寧に説明し、患者の適正な判断を担保する、という意味だよ。
説明長すぎて頭に入ってこない。
最初に結論を言っておきますと、いくつか気になる点はあれど、ビズメイツ がビジネス英会話力向上のツールとして極めて有用である点は変わりません。
なお、私はビズメイツに実際に入会し数ヶ月毎日欠かさずレッスンを受講しました。
受講数にして150回以上、時間にして約3,800分以上となります。
この記事はその自分の実体験に基づくものです。
なお、自分は社会人になってから大学受験以来で英語をやり直し、TOEIC985、英検1級を取得し、米国弁護士資格を有しています。
とはいえ帰国子女とかではないので自分自身もまだ勉強中の身です。
ビズメイツを実際に使ってみた感想
ビズメイツ の良かった点
良かった点はこちらの記事でまとめているので、まだお読みで無い方はぜひご覧ください。
ビズメイツ のどこが優れているのか、を論理的に解説しています。
ビズメイツ の気になった点
非常に優れたプログラムを誇るビズメイツですが、弱点がないわけではありません。
以下、自分が気になった点をいつくか挙げてみます。
教材の設定はフロントオフィス向け
自分が最も気になったのが、このメインである「ビズメイツ プログラム」で使用する教材の設定がフロントオフィス、という点です。
フロントオフィス?
典型は営業部門とかだよ。管理部門がバックオフィス。
例えばレベル2のレッスンの詳細は以下の通りです。
ビズメイツ プログラムの各レッスンは完全にストーリーになっているわけではないのですが、全体を通して緩めのストーリーになっています。
レベル2では基本的にTaroという、あるワイヤメーカーの営業担当者を中心に話が展開します。
彼と社内の同僚や社外のビジネスパートナーとのやりとりがレッスンで想定するケースの多くを占めています。
よって、私のような専門職などのバックオフィスではまず発生し得ないような状況を想定したレッスンもあります。
具体的には、セールストークや顧客の希望を聞き出す、販売条件の交渉、クレーム対応、などです。
講師が柔軟であれば私が専門職であることを説明すれば事情を理解して適宜カスタマイズしたりしてくれます。
ただ、そうでない場合もあり、その場合はそもそも英語以前に実務ではどのような対応になるかわからず苦労しました。
ただし、これは数多くあるプログラムの中でもかなり限られたレッスンに該当する話なので、あまり気にする必要はありません。
注意点として、この点はビズメイツ プログラムのレベル2を想定した話です。
私は最初のランク分けテストで最初からレベル2に割り振られたので、もしかするとレベル1は別の設定かもしれません。
レベル3以降は少しテーマが具体的になってくるので、レベル2までの内容の方が汎用性が高いといえるかもしれません。
ちなみに、受講生の80%がレベル1と2のどちらかを受講しているみたい。
バックオフィス向けのスクリプトも分けて用意してくれれば神なんだけどね。
まあね。でもビジネス英語を使う人の多くは海外企業と直接やり取りする営業部門の人が多いだろうからある程度仕方ないのかも。
テーマによってはAct パートの設定が雑なレッスンがある
Actパートというのは各レッスンの最後に設定されている、レッスンで学んだことをアウトプットするためのロールプレイを行う場面です。
1回のレッスンの全体の流れはこちらの記事で説明しています。
基本的に想定されているのは、その前のTryパートで1問1答で回答した内容をまとめて、Seeパートのスクリプトを参考にしながら一人で話すかまたは講師とやりとり、というパターンです。
ただ、ここは自分の状況に当てはめて練習するため、Tryパートで回答した内容がSeeパートのモデルのスクリプトの場面設定ととかけ離れた職種の場合、場面の設定に苦労します。
また、講師もTryパートで私がフロントの職種ではないことは理解しているはずなのですが、臨機応変に対応できる講師とそうではない講師がいます。
自分の場合、「In my current job, I don’t have any chance to face this kind of situation, so what should I do? (自分の職種ではこういう場面は出てこないけど、どうしたらいいですか?)」と聞いても、「Well…so, how should we handle it?(そうだね・・・うーん。難しいね)」みたいなパターンもたまにあります。
質問を質問で返すな、と言いたい。
それ日本でしか通じないだろ。
ただし、これも該当するケースは20レッスンくらいのうちに1、2回あるかないかのレベルではあります。
なんかアイデアがでてこないだけなのに、英語ができないかのように錯覚するからそれが嫌だった。
そうなんだよね。まあ、事前に読み込んで準備したらもう少しうまくできるかもね。
リスニング上達はそこまで期待しない方が良いかも?
この記事全部私見ですが、その中でもこれは本当に私見です。
また、これはビズメイツ に限った話ではありません。フィリピン型のオンライン英会話全般の話です。
私はネイティヴ講師のオンライン英会話もいくつか受講していますが、フィリピン人の講師の発音はネイティヴ講師に比べて聞き取りやすいと感じます。
日本語英語的な発音ではないのは間違いないですが、ネイティヴ独特のあの「音が連なって聞き取りにくい感じ」が少し薄れている気がします。
ネイティヴといっても様々だけどね。
確かに。南アフリカとかは結構聴きやすい。
とはいえ、文章の構造が複雑であればやはり聞き取りの難易度が上がるのは確かですので、この点もそこまで気にするレベルではありません。
ちなみに、レベル2でも中にはやたらとゆっくり話してくる講師もいました。
これだと練習にならないですし、自分はゆっくり話されるとなぜか逆に聞き取れないので「Excuse me, but you do not have to speak slowly.」とか「I would ask you to speak a little bit faster. 」 などと言ってました。
天皇かよ、みたいな講師もいるからね。
ネイティヴも英会話スクールではゆっくり話してくる人は多い。遠慮なく「ゆっくり話さなくて良いよ。」と伝えよう。
とはいえ、中国、シンガポールやインドの人々とは違い、全くクセのない英語ですのでその点は安心できます。
今は仕事で英語を使うといっても、相手は常にネイティヴとは限らないからね。
そうだね。自分も事業の関係で中国人とのやりとりが英語のことが多い。
で、ビズメイツ は結局英語力伸びるの?
英語力は確実に伸びる
結論から言うと、英語力は伸びます。
お前が言うと怪しいんだよ。
お前にだけは言われたくないわ。
私はビズメイツ を受講し始めた時点で既にそれなりの英語力があったのは事実です。
ただ、会話のキャッチボールが少し苦手でした。
どゆこと?
一人で喋るスピーチはまだしも、英語を聴きながら自分の話すことを考えて、相手の言うことにあわせて言葉を返すのが苦手だったてこと。
ですが、ビズメイツ ではレッスンを通して、「なにが問題か?」「なぜそう思うか?」「あなたの仕事ではどうか?」ということを散々聞かれ、そこから会話のやり取りが広がっていきます。
そしてこのようなやりとりは仕事のあらゆる場面においてなされるものです。
ですので、嫌でも会話のキャッチボールに慣れていくのです。
最初の頃は冷や汗をかきながらやりとりしていた講師との会話も、気がつけば鼻くそほじる勢いでリラックスして臨むようになりました。
定型表現のストックも豊富に
また、当然ながらビジネス表現のストックもどんどん溜まっていきます。
たとえば、「ちょっといいですか?」ってビジネスの会話本でも探すとなかなか出てこなかったりするんです。
日本語でも使ったことねえわ、っていう表現は多いんだけどね。
自分が日本語で使わない表現は英語でもまず使わない。
正解は一つではないですが、ビズメイツ では「Can I talk to you for a minute?」という表現がよく出てきます。
こういうちょっとした言い回しは、覚えておくと無意識のうちに出るので会話するときに他にエネルギーを回せるので、ストックが多ければ多いほど良いです。
ビズメイツ のおかげで定型表現がさっと取り出せるようになり、また会話力も大きく向上しました。
これはオンライン英会話でよく聞く、講師とスクリプトを音読して、ちょっと言葉を変えてロールプレイして・・・というレベルのレッスンとは成長度合いが全く異なります。
ですので、今回の記事では色々とマイナスポイントも挙げましたが、自分としてはビズメイツ はやはりビジネス英会話では自信を持っておすすめできます。
まとめ 気になるところはあるけどビジネス英会話の最有力候補の地位は揺るがない
今回はあえて気になる点にフォーカスしてみましたが、以前こちらでも紹介しているように、ビズメイツ がビジネス英会話の最有力候補である点は変わりません。
そもそも、オンライン英会話ではほぼ唯一ビジネス英語に特化した英会話スクールですので、迷っている場合は無料体験だけでも受講してみると良いでしょう。
ビズメイツ ではまず無料の体験レッスンを受けることができます。
無料体験レッスンは前半がレベルチェックテストで、後半が体験レッスンの2部構成となっています。
ですので、無料のレッスンでビズメイツ が自分に合っているかを知りつつ、通常のレッスンの雰囲気を知ることができます。
また、よく初月50%オフキャンペーンをやっているので、とりあえず1ヶ月お試しでやってみるのも良いでしょう。
1ヶ月あれば、自分に合っているかどうか、英語力が向上しそうかどうか感覚を掴むには十分だよ。
ちなみに50%オフ時の金額は、DMMなどを含めた他のオンライン英会話と比較しても業界最安レベルの料金となります。
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