この記事ではCG映画「カーズ」について話していきます。
- カーズって面白い?
- カーズの意味は?ジョジョと関係ある?
- カーズの英語の難易度は?
- カーズ好きだけど英語学習に使える?
- カーズではどんな英語が学べる?
以上の疑問が全て解決します。
結論として、カーズは傑作揃いのピクサー映画の中でも1、2を争う超傑作です。
なので他の作品よりちょっとレビューが長いっす。ご了承を。
ただ、正直にいうと英語学習素材としては、他のディズニーやピクサー映画よりもやや難しいです。
私はピクサー長編映画の全作品を視聴し、またピクサー映画で10年以上英語を勉強し続け、米国弁護士資格を取得しました。
なお、この記事はカーズを見たことない人向けに書いているので、基本的にネタバレなしです。その点はご安心ください。
カーズの原題は「Cars」
原題はCarsです。同じですね。
最近のピクサー・ディズニー作品は現代と邦題が大きく異なることが多いですが、昔の作品は同じことが多かったんですね。
そういえば初期はトイストーリーとか、バグズライフとか原題と邦題が同じだね。
ところが最近はリメンバー・ミーも原題はCocoなので違う。
そういやディズニー映画だけどシュガー・ラッシュ・オンラインも原題はRalph Breaks the Internetだもんな。
話を戻して、Carsと英語表記を見れば日本人でも「ああ。車の話か。」とわかりますよね。
でもカタカナで「カーズ」と言われても、自分ならジョジョのカーズ以外イメージしようがないですね。
お前だけだろ。
いずれにせよ、ピクサーらしい簡潔なタイトルです。
ともあれ邦題が「機関車トーマス」的な名前でなくてよかった。
そのタイトルなら見るのが10年遅れたかもな。
実際「プリンセスと魔法のキス」はその被害者。
確かにあの内容そのタイトルは罪深い。タイトルが違ったらもっと早く見ていたかも。
「カーズ」あらすじ
このブログでは、作品のあらすじはネタバレしないように最小限にしているよ。
「カーズ」感想
子供向けのアニメ映画にあるまじき完成度
カーズについてはこれに尽きると思います。
最初に見たときは、あまりの映画の完成度の高さとラストの感動で自然と涙が流れました。
今でも油断していると泣く。
正直、見る前から評判が良いのは知っていたものの、いわゆる努力→成功→挫折→大逆転、というアメリカンなサクセスストーリーかな、と思っていたのです。
ですがさすがピクサー、そんな使い古された3流映画とは次元が違いました。
自分はこの映画を好きになったきっかけでピクサーファンになり、トイストーリーをはじめとした他のピクサー映画を全て見たのです。
最初に見たときはレンタルしてみたけど、返却後すぐにBlu-rayを購入したのは良い思い出。
なので、自分にとっては非常に思い入れの強い作品です。
見たことがない人に言っておくと、ストーリー展開が極めて斬新である、というわけではないです。
人によっては「よくある話じゃないか。」という人もいるかもしれません。
それでも、自分はこの映画のストーリーが本当に好きだし、いまだに何度でも見たくなります。
カーズを最初に見たのはもう10年以上前になりますが、その後しばらくカーズを超える映画に出会うことはありませんでした。
これはピクサーだけでなく、すべての実写映画を含めた中での話です。
まあ、言うほど多くの映画を見ているわけではないっす。
ところで、カーズは興業的にはイマイチだったらしいね。
おそらく、子供があの深すぎるストーリーを全く理解できなかったのではないかと思う。推測だけど。
確かに。明らかに大人向けのストーリーだもんな。
ストーリーに深みを与える音楽と美麗なCG映像
カーズはピクサー映画ですから、ディズニー映画のようにキャラクターが作中で歌い出すことはありません。
ディズニー映画とピクサー映画の違いはこちらの記事で紹介しているので気になったらどうぞ。
話を戻して、ピクサー映画であるにもかかわらず、カーズではオープニングからエンディングまで随所に歌詞つきの挿入曲が数曲入っています。
そして、この挿入曲がどれも非常に素晴らしい出来です。
ピクサー映画はテーマソングみたいなのが1曲くらいはあるけど、カーズみたいに何曲もあるのは結構珍しい。
rabbit
挿入歌じゃないけど、Route66はまじでやばい完成度。
曲を思い出すだけで頭にそのシーンが思い浮かびます。
そして、なぜかというわけではないですが、挿入曲以外にも随所で使われる音楽(BGM)のどれもが非常に素晴らしい出来です。
また、この作品は2006年の作品なので10年以上前の映画ですが、今見ても美麗なCGの背景や、レース中の迫力ある映像が作品を大いに盛り上げています。
ちなみにレースの解説の声優は本職もカーレースの解説らしいよ。本格的だよね。
Route66の動画を見つけたので貼っておきます。ぜひ少しでも聞いてみてください。
数多くの魅力的なキャラクター
カーズはライトニング・マックィーンという若いレースカーが主人公ですが、それ以外にも魅力的なキャラクターがたくさん出てきて、それぞれの個性が物語に効果的なアクセントを加えています。
以前紹介した「メリダとおそろしの森」では、メリダが一人で頑張って作品を引っ張っているかんじだったのとは対照的。
その多くは映画の主な舞台である、田舎町ラジエーター・スプリングスの住人です。
さびついたレッカー車でありながら、陽気で天然な性格のメーター。
かつて都会で弁護士として活躍していながら今はラジエーター・スプリングスでモーテルを経営するサリー。
町のリーダーであり、マックィーンがレースカーであると知るや否や、町から追い出そうとするドック・ハドソン。
彼ら以外にも、イタリア車のルイジや保安官のシェリフなど、個性的なキャラクターがたくさん出てきます。
ちなみにマックイーンの決めセリフである「カチャウ(Ka-chow)」は造語だそうです。
造語?どういう意味?
稲妻の音をまねた擬音らしいんだけど。
どこがやねん。
俺に言うなよ。まあ英語の擬音って変なのばっかだから。同じ音を聞いてるとは思えないレベル。
どうでもいいけど、「カチャウ」は作品中いたるところで連発されてるよね。みんなよほど好きなんだな。
監督・ストーリー原案・脚本全てがジョン・ラセター
知らない人のために言っておくと、ラセターはピクサー創業者の一人で、トイストーリー1・2やバグズライフの監督です。
あれ?1個忘れてない?
カーズ2のことなら何も言うな。
トイストーリー1や2を見たことある人なら知っていると思いますが、カーズは同じラセター作品でもかなり作風が異なります。
ラセターは本来トイストーリーみたいなガヤガヤしたのが得意なのではないかと。
もちろん、他の作品で見られるストーリーの中盤やクライマックスでしっかり盛り上げるところや迫力あるCGシーンはカーズでもふんだんにとりいれられています。
ただ、本作では気づけば毎日仕事にあけくれ、家族との距離がいつの間にか離れてしまったという彼自身の経験がこの作品をつくるきっかけとなっているのです。
そして、その実体験から、主人公であるマックィーンやカーズのストーリーが生まれたのです。
だからこそ、この映画に車の擬人化作品とはとても思えない「リアルさ」が感じられるのではないかと思います。
最後に一言 2や3を見た方へ
続編を見たけど、1にあたるこの作品をまだ見たことない、という人がいたら、1は2や3である「クロスロード」とは完全に異なる作品である、ということだけは言っておきます。
自分は2もクロスロードも見ましたが、圧倒的に1が好きです。
ですので、騙されたと思って1にあたる本作を見てみてください。
映画評論家の評価
アメリカの有名な映画批評サイトであるRotten Tometoesでのスコアは75とかなり高いです。
ですが、これはスコア80超えが当たり前のピクサーの中では実は低めだったりします。
自分としてはもう少し高くてもいいと思うので、このスコアは驚きでした。
ですが一般的に60%以上で高評価ですので、75はかなりポジティブな評価と言えますね。
「カーズ」は英語学習に使える?
ピクサー作品の中では英語の難易度高め
結論としては、ピクサー作品の中では残念ながら英語学習にあまり向いてない方だと思います。
先言え。殴るぞ。
言ったつもりだった。ごめん。
もちろん基本は子供向けのアニメなので実写映画に比べれば断然使いやすいのですが、他のディズニー映画、ピクサー映画と比べるとすこし、使われている英語の聞き取りに苦労します。
主役級の中ではマックィーンとサリーは発音もクリアで表現もわかりやすいものが多いです。
ただ、もう一人の主役であるメーターのセリフは聞き取りにくい上、そもそもの表現もわかりにくいものが多いと思います。
そして、このメーターがやたらと喋るのが本作。下手すりゃマックイーンより喋ってる。
キャラクターとしては本当に愛すべきキャラなんだけどね。
ドックは声が低いのですが、こちらは聞き取りやすいと思います。
あとサブキャラの中でも比較的よく喋るルイジ。
彼がキャラの設定上、イタリア訛り、イタリア語まじりの英語を話すのですが、これもこの作品の英語の難易度を上げるのに一役買っています。
また、全体的に車関連の用語に絡めた言い回しが多く出てくるのですが、普通の日本人だと車に関する用語の英語ってあまり知らないと思います。
自分も車についてはほとんど知識がないので、その点からもわかりにくくなっています。
特にレース中の解説は本当にわからんです。
以上より、中級者の方に勧めるかと言われると自信を持って勧めるのは難しいです。
自分のように何度も英語字幕付きで見ているのでまだ聞き取れてきますけどね。
ただ、お伝えしたように作品自体は素晴らしいので、この作品が好きだからこれで英語学習したい、と言う方には迷わずお勧めします。
やはり、英語学習という視点では、作品が好きで何度見ても飽きない、ストレスにならない、と言うことが一番大事なので。
カーズを題材にして英語を学習する場合、全てを聞き取ろうとせず、徐々に聞き取れるセリフが増えていけば良いと思います。
ちなみに本編の長さも110分くらいあり、短い方とは言えません。
その分ストーリーは重厚です見応えがある作品ですが、忙しい方は3回くらいに分けて見るのも良いと思います。
特に英語を聞き取ろうとして映画を見ると普通より疲れるから、30〜40分くらいで少し休憩すると集中して聞ける。
ディズニー映画を使った具体的な勉強方法はこちらの記事をお読みください。
カーズではどんな英語表現が使われている?
英語学習にはやや使いにくいと言ったカーズですが、作中では印象的な表現がたくさん出てきます。
今回はセリフというより会話の一部を切り出しています。
McQueen: ” I hate rusty cars! This is not good for my image!”
Mack: “They did give you your big break. Besides, it’s in your contract.”
Sally: “Radiator Springs, the glorious jewel strung on the necklace of Route 66, the mother road! It is our job and our pleasure to take care of the travelers on our stretch of that road.”
Sally: “Who do you think you are?”
McQueen: “Look! Doc said when I finish, I could go! That was the deal!”
Doc: “I’ll put it simple. If you goin’ hard enough left, you’ll find yourself turnin’ right.”
McQueen: “Ooh, right, that makes perfect sense. Turn right to go left! Yes! Thank you! Or should I say, “No thank you”? Because in Opposite World, maybe that really means, “Thank you”!”
McQueen: “That’s driving backwards stuff. It’s creeping me out. You’re gonna wreck on something.”
Mater: “Wreck?! Shoot, I’m the world’s best backwards driver! You just watch this right here, lover boy.”
Mater: “What’s so important about this race of yours, anyway?”
McQueen: “It’s not just a race. We’re talking about the Piston Cup! I’ve been dreaming about it my whole life! I’ll be the first rookie in history ever to win it. And when I do, we’re talkin’ big new sponsor, with private helicopters. No more medicated bumper ointment. No more rusty old cars.”
Sally: “Yeah, okay. Well, that was my life. And you know what? It never felt……happy.”
McQueen: “Yeah. I mean…really?”
正直言うと、印象的なやりとりが多すぎてここでは全くスペースが足りません。
あと、ネタバレになるので、いわゆる「名ゼリフ」はあえて外してます。
残りは是非実際の作品を見ていただければと思います。
まとめ 至極のストーリーを味わいながら楽しく英語学習を
いかがでしたでしょうか?
カーズを映画として楽しむのもいいですし、英語学習のために何度も見るのもおすすめです。
本作は本当にストーリーやセリフが素晴らしいので、かなり英語に自信がある人も最初は日本語字幕がおすすめ。
おすすめの視聴方法はディズニーデラックス
作品のBlu-rayを買って何度も見るのも良いですが、はディズニーデラックスで見るのがオススメです。
ディズニーデラックスなら今回紹介したカーズを含め、ディズニー・ピクサー映画はほとんど全てが月700円の定額で見放題です。
ディズニー作品見るなら、今はディズニーデラックス一択ってことだね。
ディズニー映画のクオリティでこのコスパの良さは異常。
英語字幕対応なのも英語学習に使いやすいんだよね。
ディズニーデラックスはこちらから入会できます。
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